巾着田の曼殊沙華で有名な埼玉県日高市にあります禅寺、栗原山・勝音寺です。
臨済宗建長寺派のお寺で千手観音坐像が本尊。脇侍立像とともに日高市指定文化財です。
建長寺七三世仏印大光禅師、久菴祖可大和尚により開山とされ開基は父親の上杉兵庫頭憲将。
武蔵野三十三観音霊場二十七番・高麗三十三ヶ所霊場三十番であります(御朱印のご用意があります)。
室町時代となる応永三年八月(西暦1396年)に相模国鎌倉建長寺七三世仏印大光禅師、久菴祖可大和尚により開山とされ開基は父親であり関東管領も務めた上杉家の上杉兵庫頭憲将。
当山の本堂は江戸時代の初め、三世桂林住職の代に火災に遭っており、その後、四世安州隣芸住職が再建しています。
同じく江戸時代の天保八年(西暦1837年)にも本堂を焼失、現在の本堂は平成になって皆様の浄財により新築されたものです。
往時は観音堂がありましたが現存しておらず、恐らく江戸時代の火災で本堂を焼失した後、焼け残った観音堂を本堂としたのではないかと推測されます。
平成に新築される前の本堂は規模が小さく、観音堂であった可能性を示唆する要因の1つです。
当初阿弥陀如来だった本尊も本堂とともに焼失し、現在の千手観音が本尊となったのではないかと考えられます。
創立年代は分かっておりませんが、本尊の千手観音坐像が新編武蔵風土記稿には延文5年4月(1360年)に再興されたことが記載されております。
境内西側にあります鐘楼の鐘は戦時中の昭和18年に発令された金属類回収令により供出されてしまい正徳元年鋳造の鐘は現存しておりません。
現在の鐘は昭和58年に皆様の浄財により新造されたものです。
鐘楼自体は古いものですのでご覧頂けると幸いです。
勝音禅寺 概要 | |
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名称 | 栗原山 勝音禅寺 |
宗派 | 臨済宗 建長寺派 |
和尚 | 岩田 智道 |
所在地 | 〒350-1245 埼玉県日高市大字栗坪184 TEL:042-985-4589 |
開門時間 | 8:30~17:00 |
年中行事 | 1月/初詣 |
7月13日/施餓鬼会(せがきえ) | |
12月31日/除夜の鐘 | |
備考 | 会食施設、法要施設、駐車場、永代供養施設、納骨施設 |